2017年 10月 20日
気管支拡張症急性増悪による入院の関連因子
1年間で2/3の患者さんが入院するのは、かなり多い印象です。
背景:気管支拡張症(BE)は慢性の構造的肺疾患であり、頻回の急性増悪を伴い、それらのいくつかは明らかな関連因子は同定されていないけれども入院を必要とする。1年間の経過観察期間の間で急性増悪による入院に関連する因子を評価することを目的とした。
方法:前向き観察研究を専門的なBEクリニックから登録した患者に行った。1年間の経過観察期間の間で診断し抗菌薬で治療をされたすべての急性増悪を検討した。プロトコルでベースラインの変数、通常治療、気管支拡張症重症度インデックス(BSI)、FACEDスコア、合併症、以前の入院歴を記録した。
結果:265人の患者を登録し、そのうち、162人が経過観察期間の間に入院加療を必要とした。入院の独立した危険因子は、年齢、BEによる以前の入院歴、プロトンポンプ阻害薬の使用、心不全、FACEDスコアとBSIであった一方、肺炎球菌ワクチンは防御因子であった。BSIモデルでAUCは0.799であり、FACEDモデルでは0.813であった。
結論:BSIとFACEDスコアに加えて以前の入院歴、プロトンポンプ阻害薬の使用、心不全は入院を必要とする急性増悪の発症に関連する因子である。肺炎球菌ワクチンは防御的であった。この情報は予防的戦略とより集中的な観察計画のデザインに有用であるかもしれない。
Factors associated with hospitalization in bronchiectasis exacerbations: a one-year follow-up study.
Respir Res. 2017 Sep 30;18(1):176. doi: 10.1186/s12931-017-0659-x.
背景:気管支拡張症(BE)は慢性の構造的肺疾患であり、頻回の急性増悪を伴い、それらのいくつかは明らかな関連因子は同定されていないけれども入院を必要とする。1年間の経過観察期間の間で急性増悪による入院に関連する因子を評価することを目的とした。
方法:前向き観察研究を専門的なBEクリニックから登録した患者に行った。1年間の経過観察期間の間で診断し抗菌薬で治療をされたすべての急性増悪を検討した。プロトコルでベースラインの変数、通常治療、気管支拡張症重症度インデックス(BSI)、FACEDスコア、合併症、以前の入院歴を記録した。
結果:265人の患者を登録し、そのうち、162人が経過観察期間の間に入院加療を必要とした。入院の独立した危険因子は、年齢、BEによる以前の入院歴、プロトンポンプ阻害薬の使用、心不全、FACEDスコアとBSIであった一方、肺炎球菌ワクチンは防御因子であった。BSIモデルでAUCは0.799であり、FACEDモデルでは0.813であった。
結論:BSIとFACEDスコアに加えて以前の入院歴、プロトンポンプ阻害薬の使用、心不全は入院を必要とする急性増悪の発症に関連する因子である。肺炎球菌ワクチンは防御的であった。この情報は予防的戦略とより集中的な観察計画のデザインに有用であるかもしれない。
Factors associated with hospitalization in bronchiectasis exacerbations: a one-year follow-up study.
Respir Res. 2017 Sep 30;18(1):176. doi: 10.1186/s12931-017-0659-x.
by eijurespiratory
| 2017-10-20 10:00
| 気管支拡張症